義母のハルさん、60歳で犬猫6匹を連れて大阪から息子夫婦の住む北海道にやって来ました。
一人で気楽に暮らしていましたが、70歳になる頃から物忘れが出始め、その症状は年々ひどくなっていきました。
病院に行った方がいいかな?
うちは夫婦に二人の息子の4人家族、当時は仕事や学業でそれぞれ別居状態でした。
ハルさんのそばに住んでいたのは私だけで、とにかく不安でした。
ハルさんの家には犬猫合わせて4匹。
うちはペット可のマンションではあるものの、さすがに4匹も一緒の同居は厳しい💦
かといってペットを残して高齢者施設に入るわけにもいかないし、ましてや本人が納得しない。
『物忘れ外来』を受診
これからの準備や心構えのためにもハッキリさせようと受診を決意!
義母「どこ行くん?」
私 「病院ですよ~」
義母「なんでや?」
私 「高齢だしね、安心のために頭の精密検査受けましょう♪」
正直に言っても受け入れないだろうから、半ばだますようにして連れて行きました。
病院の前で『物忘れ外来』の看板を見て「えっ⁉ここ~?」って困惑してました😓
検査と診断
最初は不満げではあったものの、ハルさんは素直にMRIや血液検査、様々な認知症テストを受けました。
そこで、認知症にも種類があって、
- アルツハイマー型認知症
- 脳血管性認知症
- レビー小体型認知症
- 前頭側頭型認知症 など
中には治療が可能なものもあることを知りました。
義母の診断結果は、
アルツハイマー型認知症と正常圧水頭症の合併症

やっぱりそうか~
投薬治療の効果
ハルさんには、
- 張り薬
- 飲み薬
- 漢方薬
と3種類のお薬が処方されました。
薬を飲んだハルさんの感想は、

頭にもやがかかった感じやったけど、なんかスッキリして調子ええで!
今までの「あれ?何やったかなぁ~💦」が「あっ、そやっ💡」ってなるねん

本当かな~⁉ それはどうなんだろう…
アルツハイマーには『取り繕い反応』という症状があって、話を適当に合わせるの得意なんですよ。
この感想については、私が経験したことではないので正しいかどうかはわかりません😓
通院・治療を継続して
初めての診察から数年が経ちましたが、今も定期的に診察と検査で脳の状態を確認しています。
投薬もMRIの結果と本人の心身の状態に合わせて、薬の種類や量を変えながら続けています。

最初に診たときはどんどん進行しちゃうタイプの方かと思いましたが、思ったより抑えられてますね
認知症に対して薬が効いているのかどうかは、投薬しなかった場合と比べられないのでわかりません。
ただ、現在までにハルさんとの生活で悩んだとき、先生に相談して投薬で対応してきたのは事実です。
おかしいなと思ったら早めの受診
私の年代だと知人や友人のほとんどが、大なり小なり親の介護にかかわっています。
でもその中で親に認知症の症状があっても、専門の病院で診てもらったという人は意外と少ないです。
友人の話ですが、以前からお父様に認知症の症状があったものの、「これはちょっと看るのは大変💦」となってから専門医に連れて行ったそうです。
診断は、レビー小体型認知症とアルツハイマー型の合併で、

「アルツハイマーに関してはだいぶ進行していて、もう投薬の効果は期待できないでしょう」
「レビー小体型のお薬を出します」
と言われたそうです。
友人は「もっと早く専門の病院に連れて行けば良かったかな」と言っていました。
正しく診断してもらい、正しい対処を知るためにも、早めの受診は大事だと思いました。